教養

人がしてる成功は当てにならない

今日は、僕が音楽を真剣にやっていた時から仲良くさせていただいてる先輩とのお話から人生の教訓となるような記事を書かせていただきます。

僕は、数年前まで音楽をしていました。
歌を歌っていました。
本気で音楽をしていました。

ただ、スキルなどでは強烈な埋められない業界構造と自分のスタンスの取り方に対して、一度ストップした方がいいと考え、悩んだ末に活動休止にして現在に至ります。

音楽にも売れることにも人付き合いにも必死だった

当時、僕は自分で言うのもなんですが、かなり異色の動き方で、自分自身を周知させていこうとしていたと思います。

例えば、ライブをすることよりも曲を作り広告に出すことを積極的に周りのアーティストにも提案したり、売れたい!と言っているが売れてないアーティストを集めて、マーケティングの考え方を叩き込み団体を形成。

互いをうまく紹介し合う仕組みを作り、集団知で顧客獲得を行うイベント企画を行ったり、話題になりそうな企画をいくつも立ち上げシリーズもので仕掛けて、ライブ以外でどうやって、認知とデータを集めるかをライブ以外に積極的に取り組んでいました。

全ては、ニッチなジャンルで活動していた自分自身のポジションをどう、どこに獲得するのか?に繋がっていました。

僕は全てに必死でした。

そして、アーティストではなく軸足を会社経営の方に一旦乗せ替えることを決め、今に至ります。

ただその選択をしてからも葛藤がなかった!と言えば嘘になります。

何者かを目指しても、外側に答えはない

そんな中で、同じ時期に実業に転向したことで意気投合し仲良くさせていただいていた元先輩ミュージシャンの方がいます。

その先輩は、もともとメジャーで活躍していた有名アーティストの付き人をしており、自身も有名なレーベルからインディーズでデビューをしていた有名バンドマンで僕なんかが話を聞いてもらえるような人では普通ではありません。(音楽業界もガチガチの体育会系で、縦社会です)です。

先輩からはとてもたくさんの業界のしきたりや、自分自身の苦労や実際に本気で上を目指して見えた自分たち(先輩バンド、付き人をしていた先輩バンド)の限界値がどんな感じだったのかなど音楽から足を洗うまでの話をよく聞かしていただきました。

先輩との関係も続き時が5年ほど流れ、相変わらず半年に1度のペースで飲みに行く付き合いは継続的に続いていました。

もともと人付き合いや業界人のつながりが多かった先輩は、その繋がりや人脈を活用し、インフルエンサーマーケテイングなどもうまく活用して、美容業で成功を収めていましたが、とある時に凄まじくまだ実は音楽に未練があると言う話を僕にしてくれました。

先輩が所属していたバンドは、年齢はみんなもう40歳近くのバイトで掛け持ちしながら一部のコアなファンからお金を貢いでもらったり、家賃を払ってもらいながら結局解散はせずに、半年に1度くらいのペースで活動をいまだに続けているみたいで、当時は頑張って300人くらいしか埋められなかったバンドでしたが、相変わらず今も頑張って300人がギリギリ埋まるくらいらしいの規模感で活動を続けているようです。

ですが、先輩はそのバンドを離れた後に事業を成功させお金を持ちステータスも手に入れ、明らかに社会的にも当時のバンド時代よりも他者から見れば成功を収めたが、金はなくても好きなことをずっとああして続けている元バンドメンバーたちと比べると、本当に自分が幸せなのかがわからなくなる。と言う話でした。

「ずっと、悔しくて成功したら何者かになれると思ったけど、金を稼ぎ、ただ性格が今以上に悪くなり、人なんて信じたらバカを見る」「結局売れたら媚を周りが売ってくる、売れなくなったら手をひっくり返し、離れていくことはどの業界でも変わらない。と言うことを学んだだけだった」と先輩は、言っていました。

僕はすでに音楽に対して自分なりの整理をつけていましたが、当時先輩の話を聞き結局どこまでいっても苦労や葛藤はそれぞれにあり、成功と人に言われるものを持てば持つだけやはりその溝に自分自身でそれなりの理由をつけていかなければ埋まってはいかないのだなと思ったことを覚えています。

経験を積んでも、外の世界でも埋められない内面の溝

その後先輩は、自分自身の会社を売却し今も元気に売却先の会社で役員のポジションで変わらずに活躍をしていますが、側から先輩の起業や葛藤、売却からその後の今を見ている僕からすると、やはり当時事業をこれ以上に続ける理由を自分自身の中に見出せなかったこともあり売却となったんだなと側から見て感じています。

多分売却値よりも、今も先輩は売却したことによりその経験値も加味して「何者なのか」になろうとしたんだろうなと思います。

でも、多分当時のバンド時代みたいに集中や熱中をそこにすることができない限り、その時のバンド時代の時の自分を超える達成感は得られることはないはずです。

先輩自身プライドは高いし、相変わらず縦社会な付き合いは続いているのでストレートに僕もそんなことを先輩相手に口には出しませんが、僕はたくさんの人を見てきて、目標達成を支援してきた専門家です。

今までこの手の読みを外したことはありません。
先輩以外にもこの手の迷走を続けている方にはよく出会います。

そうした人に言いたいのは、結局形にできていないからとか、どうしたら正解かがわからないから迷走していると本人は感じていると思いますが、結果を出そうが形にできようが、自分自身で腹を決めて形にしていかなくては、その葛藤も溝も何も埋まることはないと言うことです。

あなたが何を考えていても、今いる環境や場所で生きることを選んだことは、どこにいても何を考えていても今現時点での事実です。

そこに心が無かったり、感謝することができなければ、たとえ成功者と周りに言われるようになろうと、どこで何をしていても苦しかったり、虚無感に襲われることに変わりはないと思います。

今回の記事が、何かの役に立てば幸いです。
これを読むあなたも一度やりたいことの棚卸し、どんな人生や生き方にしたいのかなどの自分の未来を考える時間をとってみてはどうでしょうか?