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起業・創業フェーズで「廃業」を回避する鍵──

起業を志し、創業という一歩を踏み出す人は年々増えています。
しかし、創業から5年以内に約60%が廃業しているという事実を知っているでしょうか?

では、その「生き残る起業家」と「消えていく事業主主」の違いはどこにあるのか?

答えの一つは、「機能するプロジェクトリーダーがいるかどうか」にあります。


プロジェクトリーダーは、起業家の“片腕”である

起業家はビジョンを描き、未来を創造する存在です。
しかし、描いたビジョンが“現実化”するかはプロジェクトマネージメント次第であり、文字通りその先頭を取り仕切るのが、プロジェクトリーダーです。

事業が形になるか、途中で崩壊するかは、このリーダーの手腕にかかっていると言っても過言ではありません。

プロジェクトリーダーは単なる実行係ではなく、起業・創業時の不確実性を整理し、前に進める推進力そのものです。


創業時に必要なプロジェクトリーダーの8つの役割

① 問題解決力

創業初期は問題だらけ。
進行中のトラブルを放置すれば、簡単に廃業ラインへ突入します。
リーダーには、迅速に問題を特定し、根本解決へと導く力が必要です。

② タスク実行力

小さな組織では、「指示を出すだけ」では動きません。
誰よりもタスクをこなし、背中で引っ張るのが信頼を集めるリーダーの姿です。

③ 業務整理・交通整理

起業時は仕事がごちゃつきやすい。
「今、誰が何をすべきか?」を常に可視化できる人がチームを救います。

④ チーム統括

感情・価値観・仕事のスピードが違うメンバーをまとめるのもリーダーの仕事。
衝突や混乱を最小限にしながら、組織を前進させる「統率力」が求められます。

⑤ スケジュール管理

納期に追われて潰れるスタートアップは多い。
リーダーが適切に余白を確保し、計画倒れを回避することが事業継続の鍵です。

⑥ 責任を背負う覚悟

リーダーは「うまくいかなかったら自分の責任」と言える人でなければなりません。
創業期に最も求められるのは、この“腹のくくり”です。

⑦ メンバー育成

起業家一人では絶対にスケールしません。
チームのポテンシャルを引き出し、「一人でも回る仕組み」をつくることが廃業回避につながります。
起業当時にはそうした組織がいなくてもどんどん形になっていくにつれてそうした仲間が現れていきます。

⑧ 働きやすい環境をつくる

労働環境の悪さで人が辞め、事業が崩壊するケースも多い。
起業フェーズでも、人を大切にする経営は成果に直結します。

創業フェーズで一番怖いのは、「人が動かないこと」

実は多くの廃業理由の中で、「資金繰り」よりも深刻なのが「人がついてこなかった」「チームが機能しなかった」という声です。

これは、リーダー不在・もしくは機能しないリーダーによって、プロジェクトが現場で崩れたことを放置してしまうことによって起きる結果なのです。

だからこそそうならないように以下の4つのスキルを磨くことをお勧めします。

  1. 全体像の把握
     顧客の要望・納期・ゴールを明確化し、成功の定義を決める。
  2. チーム編成と資源配分
     人的リソース・予算・スケジュールを整理し、最適な布陣をつくる。
  3. 進捗管理と調整
     進行状況を把握し、問題があれば即座に対応して軌道修正する。
  4. 報告とノウハウ化
     プロジェクト終了後に学びをまとめ、再現可能な資産に昇華する。

最後に|「力を合わせなければ、無理」

僕はいつも思います。
どれだけ良いビジョンがあっても、一人でできることには限界があります。

特に今、僕が取り組んでいる「希望格差問題の是正」は、教育やアートの力を通じて、社会を変える長期的な挑戦です。

だからこそ、心が同じ方向を向いた仲間と、互いの強みを活かしながら動かす仕組み(=プロジェクト)が必要なのです。

起業も、創業も、継続するには仕組みが必要です。
そしてその中核に立つのが、「プロジェクトリーダー」という存在でだと思っていますので、僕は非常に共に働く人の学ぶ力と姿勢を重要視します。

竹内力也が代表を務める株式会社Life Crayon Styleでは、これまでに10名の専門家チームで1,000件を超える経営・起業に関するご相談に対応してまいりました。
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