教養

効率のいいお金のため方

現時点で全く貯金ができていないことで焦っている人や、過去に貯金しようと思ったものの挫折してしまった人も多いのではないでしょうか。
将来に対してのお金の不安は尽きないものです。
ですが、目的にあった商品や制度で貯めていくことで、効率的にお金は貯めることができます。

お金を3つに分ける

お金を貯める際には、まずお金を「日々出入りするお金」「5年以内に使い道が決まっているお金」「10年以上使わない将来のためのお金」の3つに分けることをお勧めします。
そして、そのお金を目的にあった商品や制度で貯めていくと効率よくお金を貯めることができます。

では早速見ていきましょう。

日々出入りするお金とは、

日常生活費やもしものときに使用するお金のことです。
このお金は何か必要になったときにすぐ使える状態で持っておくことが大切ですので、いつでもお金を出し入れできる預貯金で貯めましょう。

5年以内に使い道が決まっているお金とは

住宅購入や車の購入など使う項目や目的が決まっている大きな費用が考えられます。
この5年以内に使い道が決まっているお金は、使うまでには多少時間がありますが、いざ使いたいというときにお金が減っていては困ります。
こういったタイプのお金は、比較的安全性の高い定期預金や個人向け国債・社債などを利用しましょう。

10年以上使わない将来のためのお金とは、

運用で増やすことを考えます。 税金を節約できる「iDeCo」 や 「つみたてNISA」といった有利な制度もフル活用することで、お金を効率よく増やしていくことができます。

給料からどのくらい貯めればいいのか?

賃貸住まい、あるいは住宅を購入して家賃や住宅ローンを支払っている場合は、手取りの2割は貯蓄に回すのが理想です。実家暮らしで住居費がかかっていないならば、4割くらいは貯めたいところです。

そして、まず貯金を行うのであれば、最初の100万円を目指してお金を貯めることをお勧めします。

もしも100万円を達成できたら、次は生活費の6か月分、できれば1年分を目指して貯蓄します。6か月分を目指す理由は、不測の事態に備えるためです。 人生はある日突然急な病気やケガで働けなくなったり、リストラや会社の倒産にあったりすることも、ないとはいえません。

もしものときに少なくとも半年分の生活費があれば、非常事態があったときにも落ち着いて対処することができるからです。もしものときのお金は、すぐに使えることが重要ですので、預貯金で用意しておくと安心です。

お金を増やす投資は、まず6か月分以上の生活費が貯金で貯まってから本格的に行うことをお勧めします。それよりも早くから投資を始めたい方もいるかもしれませんが、一般的な投資は継続的に行い複利の効果でその効果を最大限発揮させるものです。

なので、まずは最低期限の生活をしっかりできるベースを作ることを優先する方が結果として賢い選択だといえます。一度始めたら何かあった時積み上げや継続が難しくなる投資よりもお金や貯金がない間は、最低限でも構わないので何かあった時のための保険に入っておくのも一つの手です。