LCSが提唱する「人間性７段階区分」とは、人間の発達心理や社会的成熟度を基にした段階的な成長のフレームワークです。これによって、個々の成長度合いを理解し、より良い社会的関係や組織運営を目指すことができます。
ここではその7段階を詳しく説明していこう。
- 第1段階：自己中心性
- 最も初期の段階では、人は自己中心的な視点から物事を捉えます。幼児期のように、自分の欲求や必要を満たすことに集中し、他者の存在や感情を意識することが少ない状態です。この段階では、他人に対する配慮や社会的な役割の認識がまだ育っていないため、主に「自分」のことしか考えないのが特徴です。自利の区分です。
- 第2段階：自立準備性
- 次に進むと、徐々に自立の準備が始まります。他者との交流を通じて、自分の行動が他人に与える影響を理解し始めます。この段階では、周囲に対する多少の配慮が生まれ、自己中心的な視点から少しずつ離れていきます。
- 第3段階：自立心
- 成人に近づくと、「自立心」が芽生えます。この段階では、自分の行動に責任を持つことができるようになり、社会的な権利や義務を理解します。この時期に自己責任の意識が育つことで、社会や組織における自分の役割を果たすことができるようになります。
- 第4段階：開拓力
- さらに成長すると、自分のためだけでなく、他者や社会のために行動する「開拓力」が身につきます。困難に立ち向かい、新しい道を切り開く意志と力がこの段階の特徴です。この段階の人は、単に責任を果たすだけでなく、より大きな目標や社会貢献に向けて積極的に行動します。
- 例えば結婚することで自分のことよりも家族を思いやる気持ちが大きくなり妻子を養うために自ら困難に立ち向かう開拓力が身についてくるというのがわかりやすいでしょう。
- 第5段階：指導力
- 次に、「指導力」の段階に進みます。この段階では、他者を導き、教育し、組織や社会をリードする能力が求められます。単なる自己完結型の成長ではなく、周囲の人々を引き上げ、共に成長することを重視します。
- 会社の組織であれば、社長、同僚、取引先などとの交流を通じて、職場や社会に貢献しようという意識が高まり、部下を持ち、社会的役割が大きくなるにつれて指導力が生まれていきます。
- 第6段階：包容力
- 社会のリーダーとなる段階では、他者を受け入れる「包容力」が必要です。清濁併せ呑むような広い心を持ち、さまざまな意見や立場を理解し、受け入れる力が求められます。この段階の人は、多様性を尊重し、他者の意見に耳を傾け、共に社会を築く姿勢を持っています。
- 第7段階：感化力
- 最高の段階は「感化力」です。この段階に達した人は、行動や姿勢そのものが他者に影響を与え、感動を呼び起こします。直接的な指導を超えて、後ろ姿で他者を導き、社会全体に影響を与える力を持っています。この段階の人は、自らの生き方を通じて他者を感化し、社会全体をより良くするための存在となります。
LCSの「人間性７段階区分」は、社員一人ひとりの成長を促進し、組織全体が調和して機能するための重要な指標です。このフレームワークを活用することで、私たちは個々の成長を支援し、社会的に成熟した組織を築くことができます。最終的に、LCSが目指すのは、すべての社員が「感化力」の段階に達し、社会に大きなインパクトを与える存在となることです。
