社長の仕事の基本とは?
社長の仕事の基本は、会社を永続させるための方針・計画、社会に還元することのできる未来を考えることです。
社長は常に会社の将来的な姿を描き現状の課題の解決、理想の実現のためにそのギャップを埋めるために活動する必要があります。
「どうすれば会社が今よりも成長するのか」「どうすれば社会により貢献することができるか」という問いを常に抱き続け、そのために必要なアイデアを具体的な方法にまで昇華させる力が必要です。
そして何よりもそれを実行すると決めるための最終的な決断、事業撤退の判断を下すことも社長の重要な業務となります。
社長とは、会社を正しい方向へと導くのが役割だといえます。
社長は「社長の仕事」だけを確実にやる
経営は決して楽な仕事ではありません。
竹内は経営者とは職業ではなく、生き方だと思っています。
経営は日々様々な判断や決断の連続です。
計画をいくら練り込んでいたとしてもズレる時はあります。
ただそのたびに一喜一憂していては経営者の仕事は務まりません。
そして社長は経営者であり、社員ではありません。
よって、社長自身が現場の仕事をしてしまうようなことはあってはなりません。
社長はポーツでいうと監督の立場です。
選手と同じバッターボックスに立つことや自分自身がバットを振りホームランを出すことや塁に出たり、ホームランを打つことはありません。
社長は「社長の仕事」として社員を勝たせる、チームを勝たせるために必要なマネジメントをこなう事が全てです。
何があっても、社長自身が現場の仕事をしてしまってはいけません。
社長は社長である以上、現場の最前線に立つことではなく、自分自身のノウハウや培った能力を社員に伝え、現場の仕事は部下に任せられる仕組みづくりを行うしっかりとした経営者としての仕事にまわるべきです。
社長の仕事① 経営の中・長期計画を練る
社長の仕事の中で重要な仕事の1つが、中・長期的な経営計画を練ることです。
そして創り上げた経営計画をもとに、組織を動かしていくことになります。
経営計画があることにより、会社にとっても重要な売上目標の設定や社員にもその共有・計画を達成するために必要な研修や教育の設定や改善などの実地やうまくいっていない時にも早急に手を打つことが可能にもなります。
計画がないと起きたことに反射的にアクションを起こしていくことが増え、結果的に社員にも無理をさせることになってしまいます。
ですが、無理をしなくても達成することのできる計画を立てることができれば、その計画通りに進めることで一喜一憂しながら不安定な経営をしなくても済むようになります。
社長の仕事② 資金の管理・調達をする
社長の仕事の2つ目は、資金の管理・資金の調達です。
会社を立ち上げた直後には、銀行や信用金庫からお金を借りる場合もありますが、立ち上げたばかりの時には信用もない状態です。
よって、多くの起業家が事業を立ち上げたばかりの時、資金面で苦戦することになるわけですが、経営者になってからも資金調達のスキルが必要になることに変わりはありません。
お金を借りるためには、借りたお金を何に使うのか、いつまでにどれだけの利益を見込んでいるのかなど、しっかりとした計画をもとに、相手にそれを理解してもらえるようなプレゼンをすることが必要になります。
それだけではなく、お金の配分や利益につながっているかといった様々な「お金にまつわる事実」ををチェックすることも重要な経営者の仕事になります。
社長の仕事③ 働きやすさを整える
従業員の労働環境を整え「働きやすさ」を作っていくことも経営者として大切な仕事になります。
働きがいを持てるかは本人の意識の問題もありますが、働きやすさは会社側の決定でしか作り上げることはできません。
会社が売上を出し、将来的に成長していくためには社員の力が必要です。
そのため社員は会社の大切な資産だと考えることが重要です。
そして労働環境は社員のアウトプットに大きな影響を与えます。
労働環境が悪ければ、生産性も上がらず「倒産」の可能性もあります。
優秀な人材を確保し、定着率を上げるためにも、社員のスキル向上を促進するためにもそのために必要な適切な環境づくりを意識しましょう。
社長の仕事に集中する環境の作り方
社長は、社長の仕事をしっかりとこなす必要がありますがもし、時間に余裕がなく仕事を確実にこなせない場合は、何か会社で起きても社長はその責任を負う事ができるでしょうか?
また忙しいという状況をそのままにしていて、果たして社長の仕事、その責任を果たしているとその社長は言えるでしょうか?
答えはNOです。
あまりにも時間がない場合、代行会社や秘書の活用、あらゆる外的リソースを活用するなど社長としての仕事ができる環境の構築を最優先に行うのが重要です。
自分でなくてもよい仕事はどんどん周囲に任せ、肝心の社長業に集中しなくては会社がスケールすることはより難しくなっていきます。
社長の仕事だけを行いましょう。
ですが社長はその社長としての仕事は確実にしなくてはなりません。
忘れないようにしましょう。